Author:ロンギヌスキー
煩悩の日に生まれた悩める現役(?)バンドマン。日々街角でオーパーツを発掘し都市伝説を捏造する陰謀作家の肩書きも…。
ロックしてるぜ!ってポーズといえば「メロイックサイン」
スタンハンセンとクラさんが広めたかどうかは知らないが、メロイックサインはサッカーやコンサート会場ではなくてはならないジェスチャーとして広く認識されている。
今回ロンギヌスキーは、この謎のジェスチャーのルーツを探ってみた。
メロイックサインの元祖といわれる人物は、じつは音楽業界に二人いる。
一人はキッスのジーン・シモンズ。 その根拠とされるのが1977年発表のアルバム「Love Gun」のジャケット・イラストで、確かに右端にいるジーン・シモンズはそれらしき手の形で描かれている。
しかし、二本の指を突き出しているが、親指が添えられているかどうかが判別できないといった意見もある。
もう一人、メロイックサインの元祖と呼ばれるのはロニー・ジェイムス・ディオで、こちらの方が一般的に元祖として認識されている。 ディオによると、イタリア人のお祖母ちゃんがやっていたことを真似たのだと話している。
ディオのお祖母ちゃんは、不細工なディオが周りからヘンな目で見られる時にメロイックサインを奮発していたようで、邪視を払うという一種のまじないであったようなのだ。(なんなら「ディオのお祖母ちゃんは魔女だった」と説明してくれた方がかっこいいのだが…)
キッスにしろ、ディオにしろ、ヘヴィメタルにおいてメロイックサインはある種トレードマークとなっていて、それはヘヴィメタルのパブリック・イメージでもある悪魔との関係性が指摘できる。
マリリン・マンソンやキング・ダイアモンドといったヘヴィメタル系のアーチストも入信する悪魔教会のアントン・ラヴェイは、1960年代にサタンの儀式としてこのジェスチャーを流布したとされる。
じつはメロイックサインは本来コルナと呼ばれるジェスチャーで、イタリア語で角(つの)を意味している。暗喩としては不貞の妻を持つ夫を意味していて、屈辱的なサインでもある。
そのルーツはギリシャ神話のミノタウロスの伝説にあるといわれていて、クレタ島のミノス王に背いた角の生えた半人半獣=ミノタウロスは、裏切りの最も顕著な証でもあり、それをシンボル化したものと考えることが出来るのだ。
しかし、ヘヴィメタルのメロイックサインにそういった屈辱的な意味合いはなく、ディオのお祖母ちゃんのコルナも、悪運を祓うという迷信によるものである。
魔女の手形として残されるレリーフにも同様のポーズを確認できるし(日本でセックスを意味するジェスチャーもなぜかふくまれていたが)密教の印のように、悪魔祓いもしくは、魔女が用いた秘教的なシンボルとして編み出されたものではないかと考えることができるのだ。
devil horns、goat horns、throwing the goat、evil fingers、Pommesgabel、mano cornuto…
これらはすべてメロイックサインの別名であるが、容易に悪魔的なイメージが連想される。
今では、ブッシュ大統領のトレードマークとなりつつあるコルナだが、そのうち宇宙人がこのポーズで写真に収められる日が来るのかもしれない。そうなると、悪魔のルーツは地球外生命体ということになるに違いない!
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